見えにくい奥歯。1本なくなっても困らないように感じますが、噛む力は確実に落ち、食事と体の衰えにつながることがわかってきています。

ひとつでも当てはまれば、
奥歯で噛む力が落ちはじめているサインかもしれません。
奈良県歯科医師会で担当した「いい歯のコンクール」のアンケートでも、歯を4本ほど失ったころから「食べる速度が遅くなった」「食べにくくなった」という回答が増える傾向が見られました。
歯を失うと、噛みにくい肉や野菜が減り、やわらかい炭水化物が中心になっていくことが報告されています。参考文献 7

大臼歯を1本失った156名の研究で、治療をしていない方を比較した結果。入れ歯などで補った方も、歯がそろっている側の水準までは戻っていませんでした。参考文献 1
たった1本でも、噛む力ははっきり落ちる。
6番目の歯は、その影響が特に大きい歯です。


短縮歯列で「噛みにくい」と答える方はごくわずか(参考文献 3)。しかし実際に測ると、食べ物を砕き混ぜる能力は大きく低下していました(参考文献 2)。
この「自覚とのズレ」が、奥歯の欠損が見過ごされる理由です。




※イラストは説明のための模式図です。
| そのまま | 部分入れ歯 | ブリッジ | インプラント | |
|---|---|---|---|---|
| 噛む力 | 落ちたまま | 一部回復 | 比較的回復 | 自分の歯に近い |
| まわりの歯への影響 | 傾く・伸びる | バネをかける歯に負担 | 両隣を削る | 削らない |
| 一番奥の歯がない場合 | — | 対応できる | 原則できない | 対応できる |
| 外科処置 | なし | なし | なし | 必要 |
| 費用 | — | 保険適用可 | 保険適用可 | 自費診療 |
奥歯でしっかり噛めることが、食事と体を守る最初の一歩だと考えています。ただし、インプラントがすべての方の正解ではありません。お口と全身の状態、ご予算、ご希望をうかがい、入れ歯やブリッジも含めて公平にご説明します。インプラントが難しい場合も、できるだけ噛める入れ歯を精密にお作りします。
歯を補うだけでは食事はなかなか変わらない、という研究報告があります。当院は治療のあとまで支えます。
噛む力・舌の力・飲み込む力を数字で確認
結果に合わせた食事の工夫とお口の体操
噛める状態を長く保つための定期チェック
| インプラント治療(1本) | 550,000円(税込) |
|---|---|
| ガイドデントによる保証(ご希望の方) | 別途費用が必要です |
※骨を増やす処置などが必要な場合は別途費用がかかります。治療前に必ず総額をご提示します。※インプラント治療は公的医療保険が適用されない自由診療です。※医療費控除の対象です。
当院では、歯科用CTによる精密診断、全症例でのサージカルガイドを用いた手術計画、治療後の定期メンテナンスで、リスクをできるだけ小さくすることに努めています。
インプラント治療について詳しくはこちら →1本でも噛む力は落ち、特に6番目の歯(第一大臼歯)は影響が大きいことが報告されています。そのままにすると、まわりの歯が傾いたり、噛み合う歯が伸びてきたりして、噛み合わせ全体に影響することがあります。まずは一度、今の状態を確認させてください。
奥歯を失っても「噛めている」と感じる方は多いのですが、実際に測ってみると噛む力は大きく落ちていることがあります。噛む力の検査で、ご自身の状態を数字で確認することもできます。
どちらにも良い点と注意点があります。インプラントは奥歯でしっかり噛む力を取り戻しやすい一方、外科処置と費用が必要です。入れ歯は外科処置なしで補えますが、噛む力の回復は限られます。お口と全身の状態、ご希望をうかがって一緒に考えましょう。
年齢だけで判断することはありません。全身の健康状態とあごの骨の状態を確認して判断します。持病のある方は、かかりつけ医と連携しながら進めます。
もちろんです。その場で治療を決めていただく必要はありません。
体の衰えは、ある日突然始まるのではありません。
最初の一枚のドミノ、
「奥歯でしっかり噛めること」を守りたい。
高齢者歯科保健委員会で地域の方々のお口を見てきて、奥歯を1本失い、少し食べにくくなり、歯ごたえのあるものを避けるようになる——その小さな積み重ねが、何年もかけて体力の低下につながっていくのを感じてきました。お肉を噛み切れる、生野菜をバリバリ食べられる、家族と同じものを同じ速さで食べられる。そんな毎日を長く続けていただくために、まずは今のお口の状態を知ることから始めませんか。
吉田歯科医院 院長 吉田 賢慈
その場で治療を決める必要はありません。